男性不妊の場合、精液に異常があるのはほとんどで、約80%を占めております。男性不妊はいたみなどの症状がありません。精液も見ためで異常もないしですし、見落としが多くあります。
不妊の原因は男性に40%くらいあると言われています。
卵子の質を高めることの重要性は理解してても、精子の質を高めることの重要性はかけているかと思います。
精巣静脈瘤(せいそうじょうみゃくりゅう)
停留精巣(ていりゅうせいそう)
乏精子症(ぼうせいししょう)
精子無力症(せいしむりょくしょう)
奇形精子症(きけいせいししょう)
無精子症(むせいししょう)
など同じ男性不妊でも様々な病名があります。
奥さんが何度産婦人科で受診していたが、何の異常もありません。男性が説得されて仕様がなく精液検査を受けました。そして初めて男性不妊ということが分かりました。正常の精液なら、1ccに2000万から1億の精子がいます。一般的に1回の射精で2cc以上の精液が出ます。
というわけで、一回の射精で4000万から2億もの精子が出るはずです。乏精子症とは、1ccに2000万の精子がいない場合で、男性不妊の原因の一つになります。残念なことに、およそ八割あまりの乏精子症はその原因がまだ明らかにされていません。
でもその中、人によく知られていて、しかも治療可能なのは精索静脈瘤といった病気があります。乏精子症の原因の一つでもあり、男性不妊と深く関わっています。精子の生存に最適な温度は34度から35度であります。精索静脈瘤にかかった場合、睾丸の周りに形成した静脈瘤といった血管のかたまりが睾丸の温度を高めるために、精子の数が減少し、不妊になります。
でも、精索静脈瘤は手術で治ります。手術を受けると妊娠率は約五倍上昇すると報告されています。