Blog記事一覧 > 天気痛・気象病について > 天気痛
自律神経が正常に働いている場合、交感神経(心身を活動させる神経)と副交感神経(心身を休息させる神経)が外部環境の変化に対応しながら、お互いのバランスをとっています。
しかし、気圧や気温の変化などのストレスにさらされると、交感神経が優位になり、痛みが増したり体調が悪化したりしてしまいます。
その結果、頭痛が出たり目まいが出たり気分がふさいだりするのです。
さらに研究を進めたところ、気圧の変化による天気痛は耳の奥にある内耳がセンサーとなって引き起こされることがわかりました。
天気痛は、内耳が敏感な人ほど起こりやすく、低気圧が来ると内耳のリンパ液に変化が生じます。
このとき、体を動かしていないにもかかわらず、まるで体が動いたり傾いたりしたかのような情報が脳に送られてしまします。
目から入ってくる情報とリンパ液から伝わってくる情報が異なり、脳が混乱してしまうのです。
これは、乗り物酔いが起こるしくみに近いと考えられます。
脳が混乱することによって、自律神経のバランスが崩れて、さまざまな症状が現れるのです。