干渉電流型治療器の目的は、低周波治療器と同じ様に疼痛緩和です。
低周波治療器の場合痛みの太い神経に作用して痛みの信号を脳に行く前に抑えてしまう原理に対して干渉波治療器は、むしろ筋を収縮させ、そのポンピングの作用により血流を促進させて痛みの物質を取り除く作用が強いです。
干渉電流型低周波治療器は、中周波領域の周波数を使用していますので皮膚抵抗値が低くなるので通電の際の痛みを感じにくくなります。
その結果筋収縮を十分起こすまで電流出力を上げられます。
干渉電流型低周波治療器は、1,000Hz以上の中周波領域を使用します。
器械は、仕様的に周波数を2,500Hz又は5,000Hzを使用します。
電流の干渉を利用するため、吸引カップ導子を使用し2つの異なる中周波電流を交差させ、そこから発生する干渉低周波を使用する治療器です。
例えば図のように、2種類の導子赤と白を図の様に交差させ赤の導子から5,000Hz、白の導子から5,010Hzを通電すると、交差している部分から2つの周波数の差である10Hzの干渉低周波が生まれます。
この干渉低周波は10Hzなので低周波になりますが、低周波治療器で使用する波形とは大きく異なります。
この10Hzの中身は、中周波である5,000Hzの成分でつくられていますので見かけ上は低周波でも、中身は5,000Hzの中周波になります。
干渉電流型治療器は、基本的に4極で治療する場合が多いですが2極で干渉波を作りだす方法もあります。
従来4極置いて干渉波は、作られますが器械の中で前もって人工的に変調させれば2極でも干渉波を発生させることができます。
また従来4極で行うものを6極や8極で行う方法もあります。
例えば6極法の場合、もう一つ周波数を追加して5,000Hz、5,010Hz、5,020Hzと3種類の中周波を使用します。
干渉領域は、3次元的になりさらに刺激感も増大になります。
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