Blog記事一覧 > 反張膝について | 東京都中央区入船 サンメディカル鍼灸整骨院の記事一覧
真っ直ぐに立つと膝関節は真っ直ぐか、わずかに曲がった状態で保たれ、後方に反ることはありません。
これがいわゆる正常な膝関節です。
膝が後方凸に反りかえった状態になる場合があります。
それは反張膝です。
「反張膝」は膝に負担をかけるだけではなく、姿勢に強く影響するため他の部位にも様々な症状を引き起こします。
子どもは関節を構成する組織が柔らかいため、正常でも膝が少し反る傾向があります。
成長とともに、その傾向は少なくなり、軽度屈曲位でも保てるようになります。
これによって、膝関節に過度な負担がかからないようになっています。
しかしこの「反張膝」が、成人になっても継続することがあります。
その原因としては、元々関節周囲の組織が柔らかい、膝周りの筋肉の緊張に差がある、ダンスなどで、膝関節を反りかえらせて使っている・・・などが挙げられています。
いずれにしても、本来の膝関節の正常な可動域を超え、関節を反らせることで膝にロックをかけて膝を安定させるため、膝関節には負担が大きくなります。
それによって膝関節だけではなく、姿勢にも強く影響して、腰、首、肩、足部・・・などにも諸症状を引き起こしやすくなります。
膝が反って後方に引っ張られるため、上半身が前方に傾きます。
その身体をまっすぐに立て直そうとするため、次のような特徴的な姿勢になります。
・腰を反らせる
・顎、胸~下腹部が前方に突き出される
・踵に重心がかかる
上述した姿勢により、立ち仕事や歩行、運動などで、次のような諸症状が起きやすくなります。
・膝の痛み、腰痛
・ふくらはぎの過度の疲労、むくみ
・踵の皮膚の肥厚、痛み
・腰、背中、肩のコリや痛み
・顎が上がることで、口呼吸になりやすくなり、口腔が乾燥しやすくなる